近畿支部 平成30年8月

徳林院念仏会

佐野成昭

 昨年徳本行者二百回忌・佐々木隆将元上首上人十七回忌法要会がありました大阪府豊中市徳林院にて、六月九日(土)金田隆栄理事長上人のご実弟、佐々木隆晶上人が住職される徳本行者の寺での「光のつどい」が開催されました。午前中は、約八名、午後は約五十名の出席者で行われました。
 この日の時間割は、十時半より金田隆栄上人導師、佐野成昭維那により朝の礼拝、念仏、及びご回向がありました。昼食後午後一時半から檀家さまが約四十名程参加され、ご住職と共に勤行および、一席目金田隆栄上人のご法話を聞きました。小憩の後、三時より、四時過ぎまでドイツ出身のUwe Walter(ウベ ワルター)さんのお話と尺八の演奏がありました。

一席目 「無財の七施」
 前段のお話として、人は死んだら終わりではなく、死後の世界があります。科学的に幽体離脱は、証明出来ている。丹波哲郎の死後の世界は、天眼の世界で、仏教では浅い世界です。
 譬えれば、肉体は蝉の抜け殻で、死後の魂は、羽のある蝉となって自由に飛ぶ。
 「有難し 観音菩薩と同じ身を」 観音菩薩の息は「南無阿弥陀仏」です。
 次に無財の七施の六つ目迄の例話を含めて次の順で話されました。
一、眼施 慈しみの眼、優しい目つきですべてに接すること。
二、和顔悦色施 いつも和やかに、おだやかな顔つきをもって人に対すること。
三、言辞施 もの優しい言葉を使うことである。思いやりのこもった言葉を使うこと。
四、身施 自分の体で奉仕すること。
五、心施 自分以外のものの為に心を配り、心底から、共に喜び、ともに悲しんであげられること。
六、床座施 座席を譲ること。
二席目 「お話と演奏」
 以下がウベ ワルターさんのプロフィール と演奏内容です。

ドイツ中部チューリンゲンで高校時代から青年合奏団のチェロ奏者をつとめます。1976年、ロンドンでリンゼイ・ケンプ氏にパントマイムを師事。1978年にはミュンヘンで自らが代表を務めるサーカス・シアターフンダトフレックを創設。移動テントでドイツツアーを行う。ある時、日本の僧侶が吹く尺八の音色に魅せられ、1980年に初来日。その後日本に移住し、京都で金剛流の宇高通成に能仕舞・謡、能面を師事。また都山流の井澤清司氏から尺八を学んだ。現在は日本各地や欧州でのコンサートで、日本の伝統楽器を演奏している。日本文化にも精通しており、「間(ま)」などについて各地で講演を行う。TV等メディアにもたびたび登場している。芸術だけでなく、農業にも精通。現在京都美山町に在住し、昨年からは耕運機も購入して自給自足に近い生活を送っている。

 最初別室から虚無僧の姿で尺八演奏しながら本堂に現れて、自作曲も含め様々なジャンルの曲を尺八にして演奏されました。ドイツの曲も、ピアノやギターの伴奏で、独唱されました。謡、新相馬民謡も歌われ、それらを日本語のお話で面白く繋いで行きました。ユーモアあるパントマイムも演じられました。尺八の他に楽器は、チェロ、ギター、スイスの打楽器を多彩に用いました。たまたま聴きに来た住職の友人が連れて来た有名な台湾人二胡演奏者ウェイ・リーリン師との即興共演がありました。エーライシャンのような曲で住職所有の二胡を借りてのかけ合い演奏でした。参加者の皆さんは、楽しい有意義な時間を過ごされました。        合掌