関東支部 平成30年10月

親子別時念仏会

植西 武子

◇日 時:7月21(土)~22(日)
◇会 場:光明学園高等学校(修養室)
◇導 師:山上光俊上人(島根県・向西寺住職)
◇維 那:関東支部役員(森井明摂尼)
◇参加者:53名*光明会関係の参加者:27名(大人20名、子供7名)*学園関係の参加者:26名(理科部3名、民族文化部6名、演劇部13名、教諭4名)

〈はじめに〉

 朝8時にJR相模線の「原当麻駅」に降り立つと、強烈な夏の陽光が燦々と降り注いでいました。「暑い、暑い」と連発しながらも晴天に恵まれたことに感謝し、タクシーで光明学園に向かいました。修養室に直行しますと、会場は既に完璧な状態で設営されておりました。毎年のことながら、伊藤旭栄先生と生徒の皆さんが前日に準備して下さいました。陰で支えて下さっている先生方や生徒の皆さんに心の中で合掌しました。
 やがて、導師の山上上人は伊藤力支部長の出迎えで会場に到着されました。関東支部の役員の方々もそれぞれの分担に従って、受け入れ体制を整えて下さいました。
 その内に光明学園の生徒達は、半分は不安げに、半分は興味深々の表情で会場に姿を現しました。遠路、名古屋からの参加者や、高齢の方、初参加に方のために、送迎車の運転を田代泰彦氏に依頼し、ようやく全員が揃い、いよいよお別時始動の雰囲気となりました。

〈参加者〉

 遠方からの参加者として、名古屋から小川晴江さんがお二人の娘さんを伴って参加下さいました。内藤規利子さんの娘さんとお孫さんです。内藤さんご一族は鉢伏山親子別時から長年に亘って本別時に毎年、参加下さっています。光明家庭を築いておられる内藤規利子さんのお力に感服するばかりです。また、今年は金田昭教上人のファミリーが5人で(奥様、お子さん3人と奥さんのご母堂様)参加下さいました。お念仏と木魚の音を聞きながら安らかに眠っている1才のお嬢ちゃんにも穏やかな時が流れていました。幼い時からこのような雰囲気に身を置くことの幸せを思い、将来の活躍を念じました。更に、さすがに親子別時、①伊藤支部長と旭栄先生、②花岡こうさんと遠藤由起さん、③小川晴江さんとお二人の娘さん達、④田代悦子さんと泰彦さん親子、⑤毎年参加の鳴海理容子さんと裕太さん、⑥金田美幸さん親子の6組の親子が揃いました。また、金子明生さん、田代康彦さん、秋山登さんと男性の参加者の存在が頼もしく感じられました。学園からは理科部、民芸学部、を中心に26名の生徒が参加してくれました。関東支部の皆さんは自分達の行事と自覚して、各分担の仕事をしっかりと果たしてくれました。

〈行事内容〉

(1)茶話会
1才の幼児から87才の年齢差のある会合は他に類を見ないと思います。このギャップを埋める唯一の機会が茶話会です。お菓子を食べながら自由に自己紹介をしました。形式ばらず、自由に個性的に話すようにと配慮しました。これにより、会場には笑顔が溢れ、和やかな雰囲気となりました。特に光明学園の生徒には率直な感想を言ってくれることを期待しました。
(2)献灯式
本別時の中心行事はやはり献灯式です。人数分の燭台が机上に準備され、全員が席に着きますと、お上人様の厳粛な声で表白奉読が始まりました。会場は静まり返り、厳かな雰囲気となりました。年少者から順番に緊張した面持ちで仏前に灯りを捧げました。あどけない表情で、もみじの様な手を合わせ仏前で合掌する幼い子供の姿に心を打たれ、その前途の成長を念じました。そして各自の大願成就を祈りました。遠藤由起さんのピアノ伴奏で「聖きみくに」が流れる中で、仏前の机にはあかあかと光を放つ燭台が数を増していきます。50を超える燭台から放たれる光は燦々と輝いていました。この厳粛な雰囲気は全員の心を清め、お浄土へと誘ってくれました。
(3)お茶会(ティ・セレモニー)
昨年は場が盛り上がり、とても良い懇親の機会となりましたが、今年は時間的に遅れが生じ、生徒達は既に自分達で別室で楽しんでいるようでしたので、大人のみでの会となりました。昨年はパジャマ・パーティと称してお上人様、自らパジャマ姿で会の雰囲気を盛り上げて下さいました。今年は大人ばかりで、抹茶を味わいながら、歓談しました。他支部からの方達との懇談を期待していましたが、お疲れや、年齢差もあり、ゆっくりお話し出来なっかったことは残念でした。
(4)数珠づくり
結果が形として残るこの作業はみんなに好評でした。昨年のと比較したり、他者へのプレゼントとして熱中する生徒の姿が印象的でした。また、お数珠の意味や、その用い方をお上人様から学ぶ良い機会ともなりました。

〈ご法話〉―要点のみ―

  青年、大人向け法話(2席)がありました。
 お上人様は、〈つんく〉作詞の「ポジティブ太郎~いつでも始まり~」のプリントを準備され、マインド・フルネス(mindfullness)とポジティブ・シンキング(positivethinking)をkey-wordとしてお話しを展開されました。

わかっているけど
つい振り返ってしまう
ああしとけばよかった
こうしとけばよかった
あいつばかりが運がいい
自分ばかりが…なんでーなんで
たった今からポジティヴ太郎
絶対この道 楽しんでやる
全てが揃ったあいつより
絶対笑って過ごして見せる
心のロックを解除した
今幸せすうーと飛び込んだ

の歌詞を紹介しつつ、「心の転換次第で心はどうにでもなる。」「キー・ワードはいつも南無阿弥陀仏と祈ること」と結ばれました。

〈参加生徒の感想〉

  1. 高校に入るまでは仏教とか全然わからなかったので、ちょっと不安だったんですが、お話も高校生でも分かり易いものばかりで、聞いていてとてもおもしろく楽しかったです。ごはんの前に毎回、毎回お念仏を言うのはとても驚いたけど、達成感があっていつもよりご飯がおいしく感じたような気がしました。初めてのことばかりだったけど来年も来れたらいいなと思いました。
  2. 昨年、経験していた分、楽な気持ちで参加できた。泊まるのは初めてだったけど楽しく親睦を深められたと思う。食堂のご飯もとてもおいしかった。正座は辛かったので椅子を持ってくればよかったと思った。上人のお話も楽しめたのでよかった。
  3. 数珠を作るのは初めてで上手く出来なかったけどとても楽しかったです。お上人様のお話もとても楽しかったです。私達の知らない世界を知れてとてもうれしかったです。ありがとうございました。
  4. 話を聞いていて、「そうだなー。」と思えるところがたくさんあって、おもしろかったです。睡眠時間が短くてうとうとすることがあったが、それ以上におもしろかったのでよし。
  5. 今回の親子別時で将来の不安や悩みが少し小さくなりました。上人様の話で自分に自信を持つことが出来、「すごくいい話が聞けたな。」と思いました。お上人さんの自己紹介、結構おもしろかったです。短い間でしたがありがとうございました。また、機会があれば宜しくお願いします。
  6. 正座がとてもきつかったです。お念仏を唱えまくるのも新鮮でした。何と書いてあるのか意味もわからず、訳のわからない言葉を薄暗い部屋の中で口にすると言うのは自分の性に合っていませんでした。でもお坊さんのお話はところどころ参考になりました。これもまあいい経験になったと思います。いつか自分の宗教を作りたいです。

〈おわりに〉

 弁栄聖者の百回忌を来年に控え、聖者の思いが聖者の造られた学校で実現されている本別時の意義を一段と感じました。学校長も開会式でご挨拶くださり、先生方も熱心にお力添え下さいました。修養室のご本尊様にひれ伏す思いで今後の発展を祈念しました。本年は別時中、ずっと心の和む雰囲気で楽しい2日間でした。この思いは他の参加下さった方とも共有できたことでした。大らかな山上上人様のお人柄によることが大であったと思います。又、光明学園の伊藤先生を中心に下口先生、学級担任をしながらのお忙しいところ、可愛い僕ちゃんを伴ってご指導頂きました。また、茅原田先生は写真撮影でお世話になりました。今年は期間中に多くの写真を展示くださり、とても嬉しく思いました。今回、参加下さった皆々様に心よりお礼申し上げます。来年の再会を楽しみにしております。