中部支部 平成29年7月

西蓮寺例会

内藤 規利子

 西蓮寺の庭は緑が深くなって紫陽花、アメリカディゴが咲き始め、テッセンがきれいでした。中庭には大小の鯉が泳いでいて、よく池の手入れをされていた旻光上人様のことが思い出されました。書院には見事な白のコチョウランが飾られていました。五月二十八日大田敬光上人様御指導で例会が開かれました。御法話の一部です。私が御願いして藤堂俊章上人が編集された弁栄聖者お慈悲のたよりを訳しながらお読み下さいました。
  人は愛する人格に同化す。
 宗教は人格向上を宗とする宗教が高尚である。一人一人の人柄が生きているうちにだんだん前より深い人になられたなとか、お人柄が向上していく。法話を聞いたり歌をうたったりして前とは違う受け取り方になっていかなくてはもったいないことです。今までの仏教のお参りの仕方はどうかすると亡くなった人を追慕するということでお参りする人がほとんどです。その人に御世話になったことを本当に有難いことだったなという心に深い結びつきになっていかないと意味がうすい。亡くなった方に今こういう気持ちでおりますよと報告するような気持ちで亡くなった方の名前を呼ぶ毎にその方のお陰をもってこのようにおらせてもらえるんです。こちらがちゃんと考える人にならないといけない。亡くなった人を思い出してあぁあんな人もいたなお参りしとかんと悪いことが起こるといかん。そんな考えでおったら正しいお参りの仕方にはならない。ただ極楽の楽しみを動機とする宗教は悪いとは云わぬまでも人格向上の動機がない。弥陀の霊的人格を心の底から好ましいものとしてしっかりいただく弥陀大人格が常に真っ正面にましますと信じてその円満なる光輝ある大人格と常に離れず、これを愛慕し信楽して心に念仏する時は、愛楽する人格に同化して自分も如来に似合ってくるというところに宗教の価値がある。されば二祖上人も念仏三昧は離れない仏様、お会いする仏様と申して常に仏と離れず仏にお会いするというところに我人を指導して常に光明中に生活せしめ、光明中に行為せしむる大なる力がある。とにかく人を教えるという立場に立つ人ほど自分が仏様のような心に包まれているという人柄になるという。お話の間でもなんか仏様の心をいただけたような温かい気持ちに包まれるようになりますね。されば如来様を愛して常に念々念仏して離れざれ。これ念仏の宗教なり。念々とは一瞬一瞬に念仏していることが仏様とひとつになっていることを言葉で南無阿弥陀佛南無阿弥陀佛ということなんですよ。 
 奥様のオルガンで「歓喜光」を皆でうたいました。

ここから内藤のことです。
 検査入院して採っていただいた細胞と合う薬は無かったそうですが、他の薬を飲むことになって何か起こった時に先生、看護師さんが対処して下さるためにゴールデンウィークの明けるのを待って二週間の入院となりました。多少の副作用はあったものの大事にはならず、あちこちの廊下を心の中でお念仏をお称えしたり小さな声で聖歌をうたったりしながら一日五千歩以上を目標にしました。先生は日に二回は来て下さり有難いことでした。癌の薬の飲み忘れは一度もないけれど外の薬をたまに忘れるという私のためにいろいろ考えて下さって、退院するまでに空き箱で「薬忘れん箱」を作って下さったかわいい看護師さんに「一生の宝にします」と言って涙うるうるの私でした。看護師さん方の連携プレーは凄く私より私のことを知って下さっていて感心しました。流石人の命を預かるお仕事の方々は違うなあと感心しきりでした。いつも笑顔で優しく癒されました。二日目の採血の結果消炎反応が減っているから薬が効いているのでしょうとのことでホッとしました。十六日の採血とレントゲンで癌が減っているのが分かりよかったです。
 御縁のあった方、ものすごく明るくてお元気。どこが悪いんだろうと思うほどでその方にお話を聞いていかに明るく元気で暮らすことが大切かが分かり心に染みました。「余命三年と言われたけれど十一年元気に暮らしている」とのこと。いい話を聞かせていただきました。感謝です。もしかしたら……と思って入院しましたが、お見舞いに来てくれた下の妹が「死にそうにない…頑張るように…」と明るく励ましてくれ、上の妹が絵手紙を描いてくれました。“いつもニコニコ明るい笑顔”“希望に向かって毎日を…”と。「遠い先のことじゃなくて目先の希望でいいんだよ」と励ましてくれました。娘が車で迎えに来てくれ、らくちんで退院。花々が咲いて「よく頑張ったね」と言ってくれているようでした。息子が「お母さんはいろいろ心配しているけれど何とかなるから心配しないで…」と言ってくれいつも「お母さん元気でいてね」と言ってくれている娘がことの外強く「お母さんは私達にとって大事な大事な人なんだから…」と言ってくれ頑張らなくてはと強く思いました。お任せお任せ。お念仏をお称えして頑張りたいと思います。
南無阿弥陀佛